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食堂かたつむり (ポプラ文庫 お 5-1)
- 小川糸
- ポプラ社 / 2010年1月5日発売
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同郷、同世代の小川さんのエッセイ『針と糸』が面白かったので、早速デビュー作を読んでみた。料理や母親との確執など、エッセイとつながる内容が多々あり。若干ドラマチック過ぎる感はあるものの、読後感はすごく爽やか。他の作品も読んでみたくなったし、料理好きのかみさんにも薦めてみよう。山形市内にあるレストラン「キッチンハウスえすかるご」は偶然なのかな。
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「AIクソ上司」の脅威 2030年、日本企業の序列がひっくり返る (PHPビジネス新書)
- 鈴木貴博
- PHP研究所 / 2023年12月16日発売
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『THE21』という雑誌の懸賞でもらった本。帯には「AIによる不都合な近未来を予言する」とある。最後まで読むとタイトルの意味がわかるが、それよりもブルシットジョブ件が印象に残った。
「ブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)を武器に、自らの地位を守ろうとする日本人経営者の存在は、短期的には多くの日本人の生活を守るかもしれませんが、長期的に見ればそのことによって私たちの国の経済は世界の限界地として沈んでいくことになるのです(p152)」
「日本企業が喫緊に取り組むべきは、ブルシップジョブの撲滅という本当の意味の「働き方改革」ではないでしょうか(p152)」
2024年3月26日
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針と糸 (毎日文庫)
- 小川糸
- 毎日新聞出版 / 2022年1月31日発売
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書店で、“ 次、何読もうか? ”と物色してる中で、直感的に購入したエッセイ。タイトルや装丁に惹かれたというか…。
小川糸さんは存じ上げなかったが、年齢が近く、同郷の山形出身。自然体な文章と参考にしたい生き方の数々に、さらに惹かれた。
「人生は双六のようなもの(213p)
まさに良い本に出逢えた。今度は小説を読んでみよう。
2024年3月19日
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Dr.Eggs ドクターエッグス 7 (ヤングジャンプコミックス)
- 三田紀房
- 集英社 / 2024年1月18日発売
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山形大学医学部生をモデルにしたコミックの第7巻。3年生になった円くんは、臨床医学の勉強、サークル、バイトに忙しい毎日を送っている。そして、岩田さんとの恋愛に大きな展開が!様々な変化に揺れ動きながらも着実に成長している姿が素晴らしい。相変わらず見慣れた建物や景色も描かれており(近所なので)、今後の展開が楽しみだ。
2024年3月9日
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言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか (中公新書 2756)
- 今井むつみ
- 中央公論新社 / 2023年5月24日発売
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「絶賛!」の書評に騙されたと思うことが多々あったが、この新書はまさに「絶賛!」。冒険しているかのように高揚しながら〝言語の本質”に迫っていける。キーワードは、①オノマトペ→②ブーストラッピング・サイクル→③アブダクション推論。あえて分筆としない今井先生と秋田先生の共著にも好感をもった。
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世界は経営でできている (講談社現代新書)
- 岩尾俊兵
- 講談社 / 2024年1月18日発売
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期待以上の新書。「家庭」「恋愛」「勉強」など、15の「◯◯は経営でできている」を、まるで漫画のように読み進めるうちに、“経営とは何か?”を自然体で学べる。そして、「おわりに:人生は経営でできている」でストーン!と腹落ちする。価値有限思考から価値無限思考へ転換しよう。
「人間とは、価値創造によって共同体全体の幸せを実現する「経営人」なのである(p207)」
2024年2月3日
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ソーシャルシティ〔新訂〕 (放送大学教材)
- 川原靖弘
- 放送大学教育振興会 / 2023年3月20日発売
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放送大学科目履修生として今期学んだ科目。
これまでの利便性追求の「スマートシティ」という概念から、人々のコミュニケーションを促進し、ICTの実装をはかるコミュニティ空間「ソーシャルシティ」にこそ「豊かな包摂の場」があり、ウェルビーイングな社会である。
単位認定試験も終えたが、広範で最新技術の内容が難しかった。
2024年1月14日
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THE21 2024年2月号[50代からも稼ぐ力が衰えない「学び方」]
- 『THE21』編集部
- PHP研究所 / 2024年1月6日発売
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この手のタイトルの本や雑誌は買わないことにしているのだが(しかも正月明けすぐ)、書店でサラッと立ち読みしてから購入。特集1「第2のキャリアが開ける学び方」では、「キャリアを太らせるトッピングスタディ(p56)」、「ライフ・パトロールで幸運な偶然に出会える(p57)」、特集2「血管の話」では、「モグラたたきではなくダルマ落としで対策を(p91)」が響いた。読んだからには実践するしかない。
2024年1月14日
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日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか (光文社新書 1279)
- 岩尾俊兵
- 光文社 / 2023年10月18日発売
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2024年正月に凄い本に出逢ってしまった。新書版のお陰かもしれない。1993年学卒で、「根拠のない悲観論」に陥ってた身としては、“失われた30年”という質の悪い霧が晴れる想いだ。しかも、本書の内容について著者は「著作権を一切主張しない(p10)」
一番引用したいのがこの箇所。
「日本が経営技術の逆輸入的状況を脱却し、経営成績・経営技術・経営学すべての意味で、日本が世界をもう一度席巻したとき、真の意味で「日本“式”経営の逆襲」が達成される(p280)」
一大学人ではあるが、組織の一員として、「価値創造の民主化」のため、自分の人生を経営していこう。
2024年1月4日
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超訳 言志四録 佐藤一斎の「自分に火をつける」言葉 (知的生きかた文庫 た 66-3)
- 田口佳史
- 三笠書房 / 2015年4月22日発売
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読む本に迷ったら、とりあえず古典。本書は“超訳”なので、古典そのものではないが、題材が、あの言志四録なので読んでみた。
「春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛む」
「一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ」
など、自己実現を図る名言の数々が分かりやすく解説されている。今回特に響いたのが、
「自ら恥じ自ら怯る、書して以て警と為す」
よし、数日後の元日に書き初めてみよう。
2023年12月28日
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キャンパスソーシャルワーク: 大学における学生支援の必要性
- 米村 美奈
- みらい / 2023年10月10日発売
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日本初の「キャンパスソーシャルワーク」の本。「どのような学生も過ごしやすいキャンパスを学生とともに目指す」のがキャンパスソーシャルワークであるが、日本の大学では認知度の低さや予算上の制限等からキャンパスソーシャルワーカー(CSWr)の配置が遅れている。“誰一人とり残さない”SDGsや効率的・一体的な学生支援のエンロールメント・マネジメントの観点からも、その質的・量的充実が急がれる。すべての大学関係者にお薦めしたい。
2023年12月26日
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武士の紋章 (新潮文庫)
- 池波正太郎
- 新潮社 / 1994年9月28日発売
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愛読書『男の作法』の池波正太郎が描く、武士(おとこ)たちの物語全8編。黒田如水、滝川三九郎、真田兄弟、永倉新八等、いずれも芯の通った生き方を味わえる。最後、今年の朝ドラで話題になった「牧野富太郎」に印象的なフレーズがあった。
「何時の世にも男が立派な仕事と幸福を得た蔭に、必ず女性の愛情がひそんでいる(p278)」
2023年12月16日
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男の背骨 (ハルキ文庫 や 6-4)
- 山本一力
- 角川春樹事務所 / 2012年5月15日発売
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山本一力さんの作品はあまり読んだことないのだが、タイトルに惹かれて読んだエッセイ集(2012年発行)。ジェンダー的にイチャモンつけられそうな内容もあるが、それは時代背景もあるんだろう。「藤沢周平の“筆の力”(p180)」や「山本周五郎はひどいやつだ(p203)」など、先輩時代小説家へのリスペクトが感じられた。
2023年10月29日
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Dr.Eggs ドクターエッグス 6 (ヤングジャンプコミックス)
- 三田紀房
- 集英社 / 2023年9月19日発売
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キャラクター豊かな友たちと協力したり、邪魔されたりしながら、円くんたちは3年生進級を目指し、ハードな学修を続ける。相変わらず、見慣れた山形の風景やお店などが登場するのもうれしい(近所も)。それにしても医学部での学修がハードなのは学生時代の友人から聞いたり、現役の学生を見てわかっているつもりだったが、山形大学医学部の教育が医学部の中でも厳しく、充実していることを本書で知った。
2023年10月22日
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「仕事ができる」とはどういうことか? (宝島社新書)
- 楠木建
- 宝島社 / 2021年7月9日発売
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古本屋を眺めるのがスキだ。本書のタイトルだけ見たらまず買わなかったが、著者が楠木建さんと山口周さん。ともに今大注目している二人の対談なので即購入。
「論理(スキル)」は常に「直観(センス)」を必要とする(p32)、平均点にお金を払う人はいない(p76)、仕事ができる人の思考の軸足はインサイド・アウト(p194)、仕事ができる人は自分の「意志」が先にくる(p259)
期待どおりの内容。しかも200円だなんて。
2023年10月17日
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京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと (朝日新書)
- 山極寿一
- 朝日新聞出版 / 2021年11月12日発売
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京大総長、国大協会長、日本学術会議会長という三足のわらじを履いた“ゴリラ学者”山極寿一先生の新書(2021年11月発行)
「国立大学法人化は失敗だった(p75)」
と有馬朗人元文科大臣と同様に断言しているほか、
・大学設置基準の大綱化…「疑わしい」
・大学評価システム…「疑わしい」
・大学院重点化…「教養・基礎教育がおろそかに」
・大学改革強化経費…「自律的な大学経営など望むべくもない」
・学校教育法と国立大学法人法の改正…「大学の力を削ぐ結果に」
・3つの重点支援の枠組み…「失敗だった」
・期限付きの補助金…「失策と言わざるを得ない」
など政府・文科省の施策を痛快に論断している。
他方、自身の教育・研究を大学改革とは違った明るい筆致で振り返り、「大学はジャングルと同じように多様性と総合知によって成り立つコモンズだ(p228)」と“ゴリラ学者”ならではの気づきも述べている。
「おわりに」のトドメとも言えるフレーズはイチ地方国立大学職員も全く同感である。
「日本政府はいったい何を考えているのか。学長の権限を強め、学長の任命権を振りかざし、補助金をちらつかせて大学を意のままに操れば、日本の研究力や産業力が高まるとでも考えているのだろうか(p234)
2023年10月2日
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覇王の家(上) (新潮文庫)
- 司馬遼太郎
- 新潮社 / 2002年4月30日発売
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30代前半までに、主要な司馬遼太郎作品は読んだと思っていたのだが、徳川家康を描いたこの作品は、「主要な」作品と捉えていなかった。今般、NHKの大河ドラマを観ていることもあり、遅ればせながら読んでみた。上巻は、本能寺の変まで。司馬さんは主人公のスキキライがハッキリしてるのだが(司馬史観?)、徳川家康については、「妙な男であった(p318)」と書いてあるとおり(たしかに妙な行動は多い)、そうスキでもなさそうだ。さて、下巻へ続こう。
2023年9月18日
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Dr.Eggs ドクターエッグス 5 (ヤングジャンプコミックス)
- 三田紀房
- 集英社 / 2023年5月19日発売
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山形大学医学部をモデルにしたコミックの第5巻。
2年生になった円くんは、忙しい学業の合間にバイト。車の免許をとって、中古車を購入した。1年生の時に山形の厳しい冬を経験し、車がないとダメと思い知ったからだと。秋の芋煮会@馬見ヶ崎河畔を経て、後期の「生理学 薬理学実習」が始まった。これがまた苦難の連続で…。
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教養を磨く 宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで (光文社新書 1263)
- 田坂広志
- 光文社 / 2023年7月20日発売
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【ひぐ的2023夏休み課題図書②】
書店で本書を買うか否か?暫く悩んだ。著者→知らない(今思えばアンテナが錆びついてた)。タイトル→ちょっと胡散臭い。買う決め手となったのは、副題の「21世紀の新たな教養とは何か」と、著者;田坂広志さんの多彩な経歴だった。
結果、買って良かった!久しぶりの五つ星(最高評価)☆彡知の巨人ともいうべき知識・情報量と、深くて広い経験に裏付けされた名言・格言の数々。税込1,012円は安過ぎる。他の著書も読んでみよう。
特に響いた言葉↓
「否定も肯定もせず、ただ、静かに見つめる(p44)」
「人生で起こること、すべて良きこと(p330)」
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007/スカイフォール [DVD]
- サム・メンデス
- ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント / -
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ダニエル・クレイグ007の3作目。知人から勧められて、5作目→1作目→2作目と観てきた。なるほど、登場人物やストーリーがいろいろ繋がってきた。それにしてもこの「スカイフォール」、007の魅力満載の作品だと思う。世代交代や老いもテーマになっているが、ダニエル・ボンド(1968年生まれで1歳上、本作上映当時は44歳)はますます絶好調。あ~筋トレしたくなってきた!
2023年7月29日
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ぼくらの冒険記: 親子で語る「前向き」休学のススメ
- 原俊和
- パレード / 2023年7月28日発売
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これほど読む前にワクワクし、読み終わりたくないと思った本はない。それは著者のお二人、龍谷大学職員の原俊和さん(親父)とヒデくん(息子)が友人だからでもあるが、本の内容を事前に伺っていたから。京都出身で山形大学農学部の学生だったヒデくんが1年間休学し、北海道から九州まで様々な人と出会いながら旅し、時に危険を冒しながら成長していく。それを京都の自宅からハラハラしながら、絶妙の距離感で見守る俊和さん。この“絶妙な“距離感を保てるのは、俊和さんの深い(熱い?)愛情と、長年、学生たちのキャリア支援で培ったスキルによるものだろう。
本書は、「親父」と「息子」がそれぞれ「もの申す」交換日記のような構成で1年間の冒険が記録されているのだが、最後にそんなお二人を掌上で操っているともいえる母、純子さんが登場する。その純子さんの言葉「ちゃうねん。あんたら(子供ら)が私を親にしてくれたんや(p214)」は、ヒデくんが書いているようにホントかっこいいし、同じ親として感動(涙)した。
なお、私も含め3人で飲んだ時のエピソードも触れられている。「Hさんは静かに私の話にうなずき、そっと日本酒を注いでくださいました(p46)」
俊和さん、ヒデくん、素晴らしい著書をありがとうございました。また飲みましょう!
2023年7月22日
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現代思想入門 (講談社現代新書)
- 千葉雅也
- 講談社 / 2022年3月16日発売
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興味はあるんです、哲学。
しかも新書で、帯には「人生が変わる哲学。」2023新書大賞第1位とある。安易な期待は完全に裏切られた。難しいじゃないか!
巻末の付録にこうあった。「哲学書を一回通読して理解するのは多くの場合無理なことで、薄く重ね塗りするように、「欠け」がある読みを何度も行って理解を厚くしていきます(p215)。
→そうします。
2023年6月25日
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持続可能な社会と生活 (放送大学教材)
- 関正雄
- 放送大学教育振興会 / 2023年3月20日発売
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放送大学の2023年新開講科目。仕事上(社会共創、SDGs)の学びを期待して履修した。ソフトローとしての行動規範、バックキャスティングのABCD、2つの高齢化、マルチステークホルダー・プロセス、サスティナビリティ・シチズン等、期待以上の学びができた。というか、仕事はもとより、一市民としてトランスフォーメーション(大変革)に貢献し得る人材にならねばならない。
2023年5月20日
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ルポ 大学崩壊 (ちくま新書 1708)
- 田中圭太郎
- 筑摩書房 / 2023年2月9日発売
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大学のネガティブ情報を扱った新書は数年おきに発行されてるイメージがある。「大学関係者だけでなく、学生、受験生、保護者、また納税者として、多くの人に大学で起きている問題にもっと関心を持ってほしい(p280)」には共感するが、“文科省&大学=悪”の結論ありきのような論調には注意する必要がある。とはいえ、「文科省が推し進める政策には、いっそう注意する必要がある(p273)」
2023年4月23日