高校生活でこんなヤツ、こんなシチュエーションあったよね。って
いうのが満載。
学生独自の葛藤や圧迫感の中で、登場人物達は必死なんだろうけど、
それらの足掻きを現実ではありえない目線で追えるのは、
戯曲ならではの醍醐味であり、ニヤニヤして見れた。
全編通して「映画的表現でのリアルさ」があって、
それぞれの場面が妙に生々しさを感じる。
演出がうまいと言うんだろうと思う。
●自分のポジションはどの位置だったか?
自分の学生時代を否が応でも思い起こされる作品なので、
いろいろな想起のやり方があると思うが、
その一つとして、
「この映画の登場人物だったら、自分はどのポジションにいたか?」
というものがあると思う。
自分の場合は、良くも悪くも全く目立たなかったので、
この映画でいうならばフレームの外にいる人間の一人だった。
あえて、言うならば、吹奏楽部の後輩みたいなポジションは
割りと近い気がした。
●外伝「桐島、同窓会来るって言ってた?」を作ってほしい
この作品自体は面白いけど、おじさんが観てると、
どうしても「蚊帳の外」感を感じてしまうので、
おじさん向けて、同窓会もので外伝を作ってほしい。
30代の同窓会って設定で。
おそらく開始10分あたりで良いカンジに
酔った桐島君が校歌を絶唱するっていう。
あ、あんまり面白そうじゃないな。
でも、そんなもんだと思うんだよな。
青春の煌めきっていうものは間違いなくある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月11日
- 読了日 : 2013年3月10日
- 本棚登録日 : 2013年3月10日
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