口腔医療革命 食べる力 (文春新書 1114)

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年1月20日発売)
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 塩田芳享(しおだ よしたか)著「食べる力」、2017.1発行です。人工栄養高齢者の急増。現在は「食べる力」がともすれば、窒息、誤嚥性肺炎予防の名のもとに奪われていくおそれがあると著者は述べています。「食べる力」とは何か!? 健康のバロメーターは「食べる、喋る、笑う」。そして、食べる力が喋る力と笑う力につながっていると。一方で、急激な高齢化についていけない歯科事情もあるとのこと。よく噛んで味わうには自前の歯がいいことは勿論ですが、高齢者にとっては噛みやすい入れ歯が何よりも大切ですね。いい歯医者さんは宝物です。
 示唆に富む内容でした。塩田芳享「口腔医療革命 食べる力」、2017.1発行、再読。日本人の平均寿命は延びたが、「食べること」がその犠牲になっている。病院が食べられない高齢者を急増させている。誤嚥性肺炎の防止から胃ろうや鼻からの栄養補給、医師がリスクを減じ、患者のリスクを増やしている。人間にとって「食べる力」とは何か! 食べることによって生きる力が湧き、それは歩く力へと。噛む~送り込む~飲み込む は一連の動作。口腔ケア、口腔リハビリ、噛み合わせの調整された義歯が大切。食べる、喋る、笑うが健康のバロメーター
 医科と歯科の狭間で見過ごされてきた口腔(口の中)。医療現場で食べられない高齢者が急増。誤嚥性肺炎を防ぐため、飲みこむ力が弱化した患者に胃ろうや鼻からチューブの栄養摂取を。大切なのは、噛む力、送り込む力、飲みこむ力の一連の動作。食べるリハビリをすれば、食べる喜び、そしてそれが生きる喜びに。するめを口の中で動かしたり、指で下あごを押さえたり、舌や口の運動を。「食べる・喋る・笑うが健康のバロメーター」 塩田芳享(しおだ よしたか)「食べる力 口腔医療革命」、2017.1発行、再読。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 健康
感想投稿日 : 2018年1月16日
読了日 : 2018年1月16日
本棚登録日 : 2018年1月16日

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