穂村弘の短歌に歌人・山田航が解説、それを受けて穂村がコメントするというしくみ。穂村の短歌はそこそこ読んでいてもそれほど熱心な読者ではなく、ただぼんやり共感したり、じんわりしたり、ニュアンスを楽しむ程度で満足していた。共感が大きいのは、私も穂村同様昭和の時代をがっつり生きており、未だ昭和を引き摺っているからだろう。という分析も評者である山田の受け売りで、その彼は穂村より20歳も年少だというから驚きだ。穂村のネタばらしも面白い。解読本にありがちな興醒めはなく、寧ろ愛着を増す良本。短歌を読む指南書としても◎。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
詩歌
- 感想投稿日 : 2016年5月16日
- 読了日 : 2016年5月16日
- 本棚登録日 : 2016年5月16日
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