世界中が夕焼け: 穂村弘の短歌の秘密

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  • 新潮社 (2012年6月29日発売)
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穂村弘の短歌に歌人・山田航が解説、それを受けて穂村がコメントするというしくみ。穂村の短歌はそこそこ読んでいてもそれほど熱心な読者ではなく、ただぼんやり共感したり、じんわりしたり、ニュアンスを楽しむ程度で満足していた。共感が大きいのは、私も穂村同様昭和の時代をがっつり生きており、未だ昭和を引き摺っているからだろう。という分析も評者である山田の受け売りで、その彼は穂村より20歳も年少だというから驚きだ。穂村のネタばらしも面白い。解読本にありがちな興醒めはなく、寧ろ愛着を増す良本。短歌を読む指南書としても◎。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 詩歌
感想投稿日 : 2016年5月16日
読了日 : 2016年5月16日
本棚登録日 : 2016年5月16日

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