デザイナー・ヨージ ヤマモトのエッセイ。
父親は幼いころに戦死し、母親が洋裁店を営みながら女手一つでヨージを育てた。母親は、いい大学を出て会社に勤めてもらいたいと望み、慶応大学に入れるが、本人は画家を志望していたという。大学時代にヨーロッパを放浪し、結局卒業後は就職せずに母親の洋裁店を手伝い始める。それならカッティングくらい学んで来いと、文化服装学園に入り女性に交じって洋裁を学ぶ。そんないきさつが前半に書かれている。
後半は、ヨージの洋服やデザイン・ショーに対するポリシーが書かれていて、特にヨージ・ヤマモトのファンでなくても、日本を代表するデザイナーとしての彼に納得させられることが多い本である。
出版社が岩波であることにも、ちょっと意外性があって面白い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2012年2月19日
- 読了日 : 2012年2月19日
- 本棚登録日 : 2012年2月16日
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