- Amazon.co.jp ・電子書籍 (247ページ)
感想・レビュー・書評
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古書をよく買っていると次第に本の数が増えてきて、部屋がいっぱいになる。そうした経験をした人はこの本を読むと、思わずニンマリするだろうか。本当に本が愛おしくなると手放すときの心理的バリアーは高くて、なかなか手放せないものだ。事実、本書の中に出てくる古書店へ売る、という行為でも途中から、やっぱりこれはとっておこう、と中抜きする。マニアの性である。
二階に本を溜め込むと危険だという。本当らしい。床が抜けるのだそうだ。そうした壮絶な体験記が書かれている。同じマニアとして他人事ではないなと思った。
今後、増えてくるだろう電子本の未来を案じずにはいられない。紙の本と電子本。どっちが残るのだろうか。読んでいて楽しみになってきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても面白かった!
1000冊以上の本を持ってるけど、この本に出てくる人たちは、その10~100倍以上の蔵書量で驚いた。
六畳二間では1200冊位が限界かな。広い家に住みたい。
第7話の「蔵書が燃えた人々」が恐ろしかった。永井荷風の、空襲で家が燃えた様子の描写に胸が痛む。二度と手に入らない本は特別展の図録ぐらいしか持ってないけど、絶対に失いたくない。25年前、実家を出る際に置いてきて処分された本たちを未だに惜しんでる。
本は相当重いらしい。前回の引越の際、木造一戸建ても勧められたが、マンションにして良かった。 -
読書を趣味にすれば当然蔵書が増えてきます。
たとえ古本の収集が趣味でなくても読みたい本を買っていけば
本の置き場や処理方法、整理に悩まされることになります。
世に読書人と言われる知識人たちは、そんな悩みにどう向き合って
いるのか。
役立つかは分からないが、何かヒントが掴める本です。 -
私も先日約200冊を打ったばかり。
全然いい金額にならずにがっかりしたばかりだった。
ある意味蔵書があるということは贅沢な悩みなのかもしれない。
自分で古本市を開催しちゃうなんていうのも面白かった。
本当に自分の血肉になる500冊があればいいと著者はいう。
たしかにそうかもしれない。 -
本好きの収集家の苦悩を描いた作品。
本書では理想の蔵書数は500冊としている。
安易に電子書籍に逃げるのでなく、強い心で蔵書を断捨離していくスタイルに好感が持てる。
前半では蔵書を持ちすぎるリスクとして、床をぶち抜いた老人の話や、蔵書が空襲で燃えた永井荷風、植草甚一の話なども出ていて面白い。
本書では、蔵書の処分として、一人古本市の開催を推奨している。
もし、蔵書が1000冊以上あるような方は本書を読むと参考になると思う。 -
電子書籍が便利になってくれることに期待。
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本を買い、捨てられない人の悲喜交々
単純に面白い -
再読。