私自身も著者に賛同する1人であるが、あくまで本書に述べられている環境問題についての意見は、1つの見方に過ぎないのである。
前著でセンセーショナルな書き方をした著者だが、続編となる本書においては、環境問題についての各論というより「科学的なものの見方」つまりは「ある論について批判的に吟味すること」そのものについて重点を置いている。この試みは、読者にとって、日本人にとって、非常に有益なものになるだろうと考える。
著者の主張のみがすべて正しいのではないのかもしれない。しかし、多くの人に手にとってもらい、科学とは何か、環境問題とは何か、ぜひ情報を得る際の注意点として頭の片隅に入れてもらいたい考え方が示されている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治・軍事・評論
- 感想投稿日 : 2010年9月10日
- 読了日 : 2008年7月14日
- 本棚登録日 : 2010年9月10日
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