アジア主義を問いなおす (ちくま新書 614)

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  • 筑摩書房 (2006年8月1日発売)
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東亜共同体(亜細亜主義)〜東亜新秩序〜東アジア共同体構想と常に一対であった対米関係。大東亜共栄圏は、自給自足の前提条件であった米国を排除したとこから崩壊した。日本は、アジア主義の立場を放棄した上で米国に受け入れられることを求めながら降伏した。かって満州1国でさえ、米国の経済参与なしになりたたなかった史実は現在も変わらず、対米軸としてのアジア主義の限界を説く。宮台真司が主張する「弱者連合」経済文化防衛構想に対しても、ベースの違う各国がサブカル共有基盤だけを頼みに軍事同盟に結び付けるかどうか懐疑的。

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カテゴリ: 文化
感想投稿日 : 2006年9月10日
本棚登録日 : 2006年9月10日

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