後半部分は、「共同幻想論」につながっていくようなモチーフがみられる。
おそらく、
個人には、架空の言語空間への接続があると考えられているが、
それは具体的な形象を持った空間ではない。
そこから個々の内観を通して、共通性への架橋がなされるのである。
その個々が持っている空間を、「共同幻想論」では
対幻想や共同幻想などと言い表しているのだろう。
本作でそれは、
言語と像を、自己表出と指示表出から描こうとした
ところに顕現している。
それにしても、いくつか登場する図解がわかりにくかったりする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2012年9月14日
- 読了日 : 2012年9月14日
- 本棚登録日 : 2012年9月14日
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