定本 言語にとって美とはなにかII (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年10月24日発売)
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本棚登録 : 267
感想 : 10
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後半部分は、「共同幻想論」につながっていくようなモチーフがみられる。

おそらく、
個人には、架空の言語空間への接続があると考えられているが、
それは具体的な形象を持った空間ではない。
そこから個々の内観を通して、共通性への架橋がなされるのである。

その個々が持っている空間を、「共同幻想論」では
対幻想や共同幻想などと言い表しているのだろう。

本作でそれは、
言語と像を、自己表出と指示表出から描こうとした
ところに顕現している。

それにしても、いくつか登場する図解がわかりにくかったりする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2012年9月14日
読了日 : 2012年9月14日
本棚登録日 : 2012年9月14日

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