また本を買ってしまいました。
「教科書で出会った 名句・名歌300」(石原千秋・新潮文庫)です。
これで「教科書で出会った・・・」シリーズ3冊揃ったことになります。
この文庫の最初の句は
雪の朝二の字二の字の下駄のあと 田捨女(でん・すてじょ)
でございます。下の注意書きを読んでびっくり、
この句は田捨女がなんと6歳の時作った句だとか!!!
で、彼女のことを調べてみました。
『1634年、丹波国氷上郡柏原藩(現在の兵庫県丹波市柏原地域、当時の藩主は織田信勝)に、
柏原藩の庄屋で代官も務めた田季繁の娘として誕生した。
氏名は田ステで、「女」は名の一部ではなく女流歌人の名に添える接尾辞である。』
それにしても、我が子を「捨て」とは~
でも私らより上の世代には「捨造」「捨吉」といった名前をみたことがあります。
詳しい理由はわかりません。
最後に、このシリーズの監修者・石原千秋があとがきで次のような事を言われています。
『和歌・俳句の歴史は「自然」から「ひとり」へと変遷している』と。
でも、万葉集には
父母が頭(かしら)搔き撫で幸(さ)くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつる
(防人の歌)
憶良らは今は罷(まか)らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむぞ (山上憶良)
といった句が多く見られます。なぜでしょう?
素人の私には判然としません。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年6月10日
- 読了日 : 2017年6月10日
- 本棚登録日 : 2017年5月30日
みんなの感想をみる