Flash Boys: A Wall Street Revolt (English Edition)
- W. W. Norton & Company (2014年3月31日発売)
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感想 : 1件
hokagawaさんの感想
コンピューター取引が主流となった現代の証券取引所で、株価が動く際の取引所の間の一瞬の価格差を突いて利益を上げる高頻度取引(HFT)を「マネーボール」のマイケル・ルイスが描いたノンフィクション。
この本でHFTの手口を暴き、Royal Bank of Canadaの高給を捨て、HFTが介在することのできない公正な私設取引所,IEXを立ち上げた日経カナダ人Brad Katsuyamaがヒーローとして描かれている所が日本人としては気持ちがいい。
誰よりも先に情報を得るためには手段を選ばず"predator"(略奪者)と呼ばれるHFT業者、手数料収入をHFT業者に頼る余り奇妙なルールを次々に導入するNasdaqを始めとする証券取引所、HFTの規制に及び腰のSEC(証券取引委員会)、Goldman Sachsを初めとするWall Streetの大銀行…とHFTを巡る多彩な利害関係者が次々と現れるが平易な説明で素人にも分かりやすく、とても面白い。
読書状況：読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年8月26日
- 読了日 : 2014年8月24日
- 本棚登録日 : 2014年8月24日
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