食に関するエッセイを読むのは、僕にとっては精神安定剤の服薬にも似た行為である。その中で、特に著者の本は常に手元に置いておきたいほど愛好している。
前作の「ひさしぶりの海苔弁」と同じく、安西水丸のユーモラスな挿絵も楽しめる本書では、あじフライ、羊羹、立ち食いそば、湯豆腐、どじょう鍋などの食材を通じて、食べることが生きることであり、よく食べることはよく生きることである、そうしたテーゼを実感できる。
東京交通会館のあじフライを早く食べにいきたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ・随筆
- 感想投稿日 : 2017年9月24日
- 読了日 : 2017年8月24日
- 本棚登録日 : 2017年9月24日
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