児童向けの清明本なんやけど、前作に続きサクサク読んだ。
正直、
「咲耶子姫、それでいいの!?」
と、思うくらいかわいそうなオチがついてるけど、一応、元になる文献があるんやったかそんなんやったよね。
ここで咲耶子姫が御門の后にならずにすみました、みたいなライトなノリには、ならんわけだ・・・・・。
すっごいな! ちゅうか、報われないな・・・、と、思ったけど、もっと報われてないのは保憲さまだよね・・・。
なんやろう、清明ネタを読むとどうしても私は保憲さまが気になるねんな。なんだもう、タイプ(笑)?
前作では
「いいとこの甘やかされたボンボンか!」
と、思ったんやけど、今回はちょっと違ってたね!
少なくとも、清明のことを認めはじめたっていうのがいい。こうやって兄弟子として仲良くやってくれるのがいいのよー。
で、浅芽さんとのラブロマンス(一方通行)な・・・!
咲耶子姫が御門の后になってしまったため、この先保憲さまと浅芽とのロマンスに進展はないやろうけれども(ひどい)あの、笛の一件・・・。
浅芽さんに恋文を送った保憲さまやったけれども、浅芽さんいわく
「今は姫さまのことが心配なので貴方のことは考えられません。すみません」
ちゅう、ていのいいお断りの内容やったのに保憲さまはまったくめげず、
「だったら、毎晩屋敷の周りを浅芽のために笛を吹いて歩こう」
なんてオイオイ現代でいうたら通報もんやんけ! な、行動をとっていたのにも関わらず、屋敷におったら黒主の手が咲耶子姫におよぶかもしれないと危惧した清明によって、浅芽さんは北白川の別宅へ移されていたという、
保憲さま、誰のために笛吹いちゃってた!? みたいな。
しかも清明のせいで・・・
こういう役どころなんだ! と、プププとわらけた。
やっぱり、いいとこのボンボン風味がプンプンする保憲さま。
でも後半はちょっと陰陽師らしいところも見せてくれたりしたので、よかったです。今後も保憲さまの活躍に期待したい。
あとは、道満ですけれども・・・。
清明といえばライバルは道満なのかと思ってたけど、どうもそれだけでもなさそう。
今回なんて終盤では、
「もしかして清明と道満が今後手を組むとか、あんの?」
と、ヒヤッとしたくらい、いい意味でのライバルぽい。
(なんでヒヤッとすんの)
いや、あんまりにも道満がさわやか風味で・・・。やってることはアレやけど・・・。
なんやろう、スポーツマンすぎるというか、今後修造氏を想像しながら(道満を)読んだらかなり面白いことになるんちゃうかとか・・・。
(さすがに無理がある)
だってもう、鷺麻呂との関係とか、すごいよね!! 仲良すぎるやろ!
つい怪我してきちゃう鷺麻呂をとにかく無償で看病する道満とか、道満が行方不明になったときの鷺麻呂の憔悴ぶりとか・・・。
あげくの果てには、ライバルである清明のところに、道満の行方を知らないかとか(鷺麻呂が)相談にくるて
なんやねん相思相愛すぎるがな!!!
保憲さまの恋路は険しいけど、鷺麻呂たちは楽しくやってそう。
ふたりでならどこまでも的な。
さー、とりあえず続き続き。
児童書やからね、斜めになんか、読まないよ? 大丈夫だよ?
(2015.06.27)
- 感想投稿日 : 2016年9月10日
- 読了日 : 2015年6月27日
- 本棚登録日 : 2016年9月10日
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