7つの短編集。狂気を含む人間の話が好きな人にはおすすめ。
1話目の蛙の話がノスタルジックな感じでノホホンと終わるかなぁ、優しいホラーだなと思ったのだが、大きな間違い。最後にとどめをさされた。他の話もそう。ハッピーエンドに見せかけてのどんでん返しなので、後味悪さ感は倍増。
全ての話がそうであり(人徳のない頑固な教師の話や『春巻』はある意味スカっとするかな?)、話の内容も不快なものが多いので、ホラー好き、狂気な話好きじゃないとダメかも。
表題の「あなたまにあ」も題材に好き嫌いが分かれる。うーん、被害者がもう少し大きければ好きな話になるのだけど。とはいえ最後のページの絶望感が面白い。
初めての著者であったが、なかなか面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小川勝己
- 感想投稿日 : 2013年6月10日
- 読了日 : 2013年6月8日
- 本棚登録日 : 2013年6月8日
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