サグラダ・ファミリアを見に行く予定があるなら☆5。
著者は実際にサグラダ・ファミリアで石を掘っている日本人。天使像などを手がけ、いくつか0からのデザインも任されている。そんな著者がガウディおよびサグラダ・ファミリアな解説を行う本。
サグラダ・ファミリアというと、いつまでたっても完成しないことで有名であり、みずほ銀行のアレのようなプロダクトを揶揄する際にも名が上がる。しかしこれを読むと、似ているのは製作に時間が掛かるという点のみであり、全く別物であることがわかる。
ガウディの作品は彫刻が多用されているが、あれはただの飾りではない。あるものは柱の補強となり、またあるものは雨樋の役割を果たす。機能とデザインが一体となっているのだ。他にも作品の奇抜な特徴は自然を手本にしているなど、そこには意味がちゃんとある。本物を見る際にはこのような知識を持った上で望みたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年12月4日
- 読了日 : 2016年12月4日
- 本棚登録日 : 2016年12月4日
みんなの感想をみる