直木賞を選抜して読んでいる友人からの勧めで、村山由佳の初読み。
ある一家族の、親子、兄弟、姉妹のそれぞれ関連する愛情、相克を描いた6編からなる連作短編集。
恋愛ばかりかと思いきや、最終章では従軍慰安婦がテーマ。著者があとがきで、戦争小説ではないと書いているが、この最終章がやはり、秀逸というべきか。
最近の慰安婦問題は、枝葉にこだわりかまびすしいが、論評する人たちは、一度この作品を読むことをお勧めする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代小説
- 感想投稿日 : 2014年10月29日
- 読了日 : 2014年10月26日
- 本棚登録日 : 2014年10月3日
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