海野つなみは「回転銀河」で近親恋愛を描いてた頃から読んでて、「回転銀河」はいつのまにか親に古本屋に売られてしまったけど、古典のとはず語りをマンガ化した「後宮」は今も気に入ってて自宅に残ってます。
逃げ恥の主人公カップル自体は、京大卒のSEを父親に紹介された実家暮らしの院卒の主人公がくっついたというので、ある程度予定調和なとこがあって、両思いになってからはあんまり面白味ないなあと思ってて(というか単に同世代だからつまらないのかも)、
少女マンガとしては、物語後半の54歳の高齢処女の百合ちゃんとイケメンで女切らしたことのない風見君の恋愛の方がよっぽどトキメキがあったし、大人だからいつ終わるかわかんないって思ってるとこも切なさがあって夢見れた気がしてます。まあそう思えるのも主人公カップルが安泰だからこそなんだけど。
ただ少女マンガではあるけれど、平匡さんの転職やら、家事と主婦のことやら商店街の八百屋兼ネットショップやら…色んな働き方があって、ひとつの会社でリーマンやるだけがしごとや人生じゃない、ってことを、現代は自由な働き方を選択できる世の中だということを意識できるマンガでもあり、そこが評価されてるのかな。そうならいいなと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年10月28日
- 読了日 : 2017年10月28日
- 本棚登録日 : 2017年10月28日
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