広告会社に勤める主人公の過去をめぐるミステリーと広告会社としての新規企画のコンペをめぐる騒動が交錯する形でストーリーが進んでいく。
「読ませる」小説で、登場人物が一部の悪役を除いて、みんな魅力的。個人的には、主人公の部下である戸塚が特に気に入った。こんなよくできた若者おらんやろと思いつつ、その真っ直ぐな生き方に共感を覚えた。主人公もかっこいいのだが、ちょっと気障すぎる感があった。
主人公の幼馴染をめぐるミステリーにも引きこまれた。また、ノスタルジーな気分にもなった。幸せだったころの主人公を含めた幼馴染3人を描いた似顔絵を、3人とも25年後も大事に持っていたというエピソードに感じ入るものがあった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年12月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年12月25日
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