レビュー by horinagaumezoさん
どうせ安易なニート擁護の本であろうと期待せずに読んだのだが、ちゃんとしたデータに基いた精緻な議論がなされており、読んでよかったと思える内容だった。ニートの増加という「社会現象」を何の疑いも無く信じていた自分が恥ずかしくなった。無気力、怠け者といったイメージのいわゆる「ニート」ととして想起されるような若者は、ニートと定義される人々全体のなかではほんの一部に過ぎず、その数は以前と比べてあまり変化していないという分析には特に納得させられた。実体のない「ニート」という虚像だけが一人歩きして、そのような言説に基いて、政策や社会運動が進められているのは実に愚かしいことだと思う。本書は、ニートについて考えたい人には必読の書である。 レビュー登録日 : 2009年05月25日
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