レビュー by hoshikenさん
中国共産党を糾弾し、国家・人間性のあり方ついて語った本。
著者は、中国共産党を見限り既に日本に帰化している北京大卒の評論家 石平さん。小さな頃から毛沢東率いる共産党による文化大革命の影響を精神的に受けており絶対的な信頼を寄せていたが、利権を守るために平気で人を殺すというその黒い内幕を大学時代に知ったとき、大きなショックとともに精神ダメージを受けたと語っている。
石さんはその体験を通して、その根本的な問題が一党独裁体制にあると言い、長年続いているその体制を激しく非難している。
反日感情が中央当局に意図的に植え付けられたものというのは有名な話だが、これが共産党への求心力を高めるための施策というところは少し驚いたが、やはりそうかと感じた。石さんの学生時代(80年代)に存在しなかった反日感情が突然降って湧いたように今になって高まっているというのは明らかに不自然な現象だ。
孟子、孔子時代に存在した高尚な精神文化は日本に芽吹いたと語り、後半は日本贔屓な文化論を展開している。
実態がよく分かるし、読み応えがあって考えさせられる一冊。
レビュー登録日 : 2012年01月07日
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