回転寿司を前に一人宇宙を垣間見え、味噌汁の熱さを必ず指摘する母に混乱をきたし、カップルだらけの渋谷のクリスマスに耐えるべく自分の貯金額に想いを馳せる。
なんだこの大人は。人として大丈夫?…と怪訝な気持ちになりつつも目が離せない。とてもじゃないけど放っておけない。そんな気持ちにさせるのは、読めば読むほど感じ取れる「他人事じゃないぞ」と思わせる人間臭さと、人を惹きつけてやまない穂村さんの文才と、何より人柄でしょうか。
キング・オブ・ザ「末期的日本人」。でも愛せます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学(エッセイ)
- 感想投稿日 : 2013年8月22日
- 読了日 : 2013年8月22日
- 本棚登録日 : 2013年7月21日
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