信頼する力 ジャパン躍進の真実と課題 (角川oneテーマ21 A 130)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年1月8日発売)
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本棚登録 : 780
感想 : 119
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ツネの取材記「学ぶ人」を読み始めたのを機に、振り返ってのレビュー。

発売はW杯南ア大会の直後、即買い即読み。

遠藤選手が好きだからという“ひいき目”も、多分にあるとは思うけれど………。

トルシエ、ジーコ、オシム、岡田、ザック、と5人のA代表監督に召集された男の視点で語られた監督像とその時どきのチームの様子は、平易な文章で読みやすかった。
………文章自体には、専門のライターがいたのかも知れないが、この手の本ではソレを“ゴーストライター”とは呼ばないと思う。



ジーコの“無策”ぶりが浮き彫りにされていて、愉快(笑)。
黄金世代が円熟期を迎える時期に指揮をとりながら“持ち駒の素材のみ”に頼りきったサッカーしかできずに、チームとしての成長をさせられなかったジーコ。自分は彼を、日本サッカーの発展を4年遅らせた戦犯だと思っていたので、溜飲が下がる思いだった。

ジーコからは結局冷遇されたことになる遠藤自身が語ることなので、若干の偏りはあるかもしれないが。





で、重宝してくれた岡田さんに、かつ、本大会で数字を残した岡田さんに最厚の信頼をおくき持ちも良く分かるが………、オシムサッカーの中で躍動する遠藤の姿も見てみたかったな………とも思ってしまう。

2010年の読了。

★4つ、8ポイント。
2012.09.24.書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション(スポーツ)
感想投稿日 : 2012年9月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年9月24日

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