ふたたび、時事ネタ

著者 :
  • 中央公論新社 (2010年6月1日発売)
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本棚登録 : 71
感想 : 12

面白かった!!(#^.^#)やっぱり斎藤美奈子さんって好きだなぁ、と、一つの話題を読むたびに。大局を見据える目にも、文章の構成にも、もう、ガッツンとやられちゃうんですよね。それに、経済学部出身を生かした、数字と理論を自在に駆使した日本の経済論がまたいいんだ・・・。時事問題っていつも思うことだけど、リアルタイムではなくて、二・三年経ってから、あぁ、そんなことがあったよ、とか、あんな風に時代に踊らされてたけど、全然ピントがあってなかったんだ、私、とか思うのが、ちょっと痛くて面白い。斎藤美奈子さんの根底には、森達也さんと共通するものが多々あると思うのだけど(お二人とも新潟高校での同窓生だしね)、むしろ斎藤さんを、男!と思ってしまうのはなぜだろ。斎藤さんの文章のほうがスパッと意地悪だからかも、なんて。^_^;国家権力VS市民、とはよく出てくる図式だけど、その国家権力に検察+ジャーナリズムと書いてあるところに、もう大拍手!!!そうなんだよね、ジャーナリズムって右へ倣え、のまさに国家権力。戦時中の大本営発表は政府だったけど、それを、より音楽や大活字で煽ったのはラジオや新聞だった、なんて言われると、いかにも!だったし、今のマスコミって、もう節操がない、の一言と言ってもいいと思う。斎藤美奈子さん、好きです!と、もう一度言わずにはいられないじゅんでございました。(#^.^#)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年7月23日
読了日 : 2010年7月23日
本棚登録日 : 2010年7月23日

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