Sエス―最後の警官― (3) (ビッグコミックス)

  • 小学館 (2010年10月29日発売)
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本棚登録 : 104
感想 : 4
4

ドラマを先に見ている。
ネタバレあり。


SATとの合同訓練がより過酷に描かれている。
上野を助けた後の「仲間だから」という一號の台詞が好き。

一號の過去を知った伊織が感情を一號にぶつけるシーン。
ドラマでは一號がやや単細胞で、蘇我の過去も蘇我が告白するが
漫画では一號が自分と同じ匂いを感じなんとなく察する形で
一號がただの熱血馬鹿じゃない感じで好きな展開だった。

伊織がドラマのようにひたすらクールではなく
見せないだけで熱い男のように感じる。

もし犯人が生きていたらお前と同じ思いで生きてきたかもしれない
何かが違えばこうなっていたかもしれない、もうひとりの自分。
そう一號と伊織が互いに認識することで、この設定が生きてくる。

嵐との格闘戦は見応えもあったし、後の展開を考えると
色々カットされているドラマ版より説得力もある。

ドラマと違い、秋が訓練の人質役をする際に
縛られたり殴られたりの可能性があると念押しされており
状況をすぐ飲み込めないのも無理がなくなっている。
また、理解したあとも自分を研究対象として捉えるところが
過去の回想と相まって
多少やり過ぎ感もありつつも恰好良く描かれている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2015年8月16日
読了日 : 2015年8月14日
本棚登録日 : 2015年8月16日

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