友達の薦めで手に取ってみた。
短編集。
先日、
『静として揺るがず、正しく清くしとやかに
凛として美しく、明るく強くすこやかに
これがまことの、女子力だって明治生まれの曾祖母が言ってた』
という書き込みをネットで見かけたのだが
”女子力”という言葉がむやみやたらにおかしな意味合いで
もてはやされている昨今、こうした本当の意味での女子力を
日本の女性として考える必要があるのではと思う。
嫁と姑の関係となると、ちょっと個人的には
心穏やかに読めない部分もあったし
これはやり過ぎなのではと思うエピソードもなきにしもあらずだったが
武士やその家を守る妻としての役目、母としての役目
なにが正しく模範とされるのか
ということが、心現れるエピソードで描かれる。
夫にもわからないほど質素に生き、皆に慕われる妻や
義理の父と弟を思い、実の親を捨てて戻ってくる娘のエピソードが
個人的には好きだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年4月17日
- 読了日 : 2012年4月16日
- 本棚登録日 : 2012年4月11日
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