レビュー by sayさん
如何にも子供向けといった感じではある。
確かにレミーは可愛いけれど、空想と現実の
交ぜ方のバランスが微妙だと思う。
ネズミがでたからと言って随分強硬手段に出る人間も気持ち悪いが
だからと言ってあの数のネズミが住んでいるとなると
どうしても現実問題色々な弊害を考えてしまう。
同じく、レシピ本のコックが偉そうに「食べ物を盗むな」と言う割に
「君の空想だ」から手助けはできないと言ったり
高級レストランにネズミがやってきてあちこち走りまわった末
料理までしてしまうというのはどうにも不潔な印象。
子供が純粋に楽しむ分には違和感はないのかもしれないが
大人になってから見るには向いていないのかもしれない。
ネズミが料理をするファンタジックさと、
ネズミが店にいたとばれたら大変だ、と怒るシェフのリアルさが同等に描かれているところに
違和感を覚えてしまう。
リングイニの声が佐藤隆太さんだと最初は気がつかなかった。
一生懸命アテレコされているというのはとても感じる。
ただ、あれだけアニメっぽい雰囲気に俳優さんが声を当てるのは、これもちょっと違和感。
あくがなさ過ぎるというか。
向こうのギャグは日本人にとっては時々えげつなすぎて笑えない。
たとえば自分のせいで誰かが事故に遭っても
ギャグとして流してしまう。
この映画の中にもそんなシーンがあったし
衛生局の人を拘束したり評論家が失職したり
というのは、どう考えてもやりすぎだろう。
料理をしているレミーは可愛いけれど
ファンタジーで描ききっているわけではなく
中途半端に現実を入れ込んであるので
いまいち話に入り込めず肩入れも出来ず
料理が美味しそうよりもまず汚いとか可笑しいとかそっちに頭がいってしまった。
レビュー登録日 : 2011年06月29日
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