容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 西谷弘 
出演 : 福山雅治  柴咲コウ  北村一輝  松雪泰子  堤真一  ダンカン  長塚圭史 
  • アミューズソフトエンタテインメント
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本棚登録 : 2442
感想 : 508
4

舞台と原作は既に見ている。

TV版のガリレオは、原作の良さよりも
福山さんの恰好良さや、視聴率のとれる配役などが目立ち
原作の魅力と比べればやや落ちると思っている。

そして、舞台の素晴らしさ、声も出ず泣くしか無かったあのラストが
衝撃的過ぎたので、あまり期待しないで見ていた。

正直、やはり舞台ほどの感動はなかった。
福山さんの苦悩があまり伝わらず、柴咲さんがでしゃばりすぎた感があり
石神と湯川の友情、石神の苦悩が舞台のように
痺れるほど伝わってくるということはなかった。

ただ、それを補って余りある堤真一さんの演技は素晴らしかった。
初めてキャスティングを聞いた時、堤さんが石神では
格好良すぎるのではないかと思ったのだが
この役の為に前髪を抜いて額を広げて老けた感じを出し、
声の出し方、表情の作り方、歩き方、
何から何まで作りこんで、普段の堤さんと全く違うお芝居には
鬼気迫るものがあったと思う。

ラストは、舞台で石神さんが
「違う、そうじゃない」と泣き叫んでいたのが印象的で
私としては一番好きなのだが
表情を間近で撮れる映画ならではの、堤さんが
様々な感情がないまぜになった号泣もとても素晴らしく、
松雪さんのキャスティングも非常にぴったりで
とても悲しく切ないものだった。

ただ、先ほども述べたように、映画版では
湯川さえ何もしなければ幸せになれたのでは
という印象の方が強く、湯川がなにをどう考え、どんな思いで
真実を告げてしまったのか、ということがわかりづらかったように思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 邦画
感想投稿日 : 2013年7月20日
読了日 : 2013年7月14日
本棚登録日 : 2013年7月7日

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