「だましだまし生きる」のも悪くない (光文社新書)

  • 光文社 (2011年2月17日発売)
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本棚登録 : 153
感想 : 21
3

香山リカさんとは同い年である。
だからどうということでもないのだが、やはり時代の影響というものは無視できない気がする。同じ時に同じ社会情勢を見ているわけだし。
似たような感覚を持っているんだなと思う箇所がいくつもあった。
白黒つけるのが苦手、と述べているところは笑ってしまった。私もまさに白黒つけるのが苦手で、いつもなんとなく成り行きでごまかしつつ生きてきたからだ。
この人の書く物に救われたような思いがするのは、きっと彼女が外部に向けては力を抜いた姿勢で応対しているからなのだろう。
内面はどうなんだか、弟さんが語っているような「実は熱い女」なのかもしれないが、それが反転してクールなふるまいになっているようにも思える。
私は個人的に興味があったから面白く読んだけど、特にオススメという感じではないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新刊
感想投稿日 : 2011年6月21日
読了日 : 2011年2月20日
本棚登録日 : 2011年6月21日

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