通常近代は開国から語られる。しかし、この巻では18世紀末から描き、外圧以外も含む、謂わば崩壊の予兆を描くところから始まる。そして、相次ぐ飢饉、外圧、社会の変化の前に上手く対応できない幕府の姿が描かれる。200年超に及ぶ安定とはなんだったのか、開国後一気に崩壊に突き進んで行く。
開国後の歴史は案外あっさりしている。むしろ、それ以前の「予兆」の説明が詳しい。倒幕の内在的な部分を理解したい人におすすめ。
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- 感想投稿日 : 2015年8月15日
- 読了日 : 2015年8月15日
- 本棚登録日 : 2015年8月15日
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