想像していたストーリーと全く違いました。
過去のお話なのかと思っていたら近未来でした。
でもなぜか今でも過去の話だったようなそんな匂いがしています。
終始静かな、淡々とした語り口。
寝そうになりますが、寝られません。
どこか惹きつけられやめられません。
ああ、徹底して世俗から離されて語られるから、
過去のような、つまりは自分と座標が交わらないどこか遠い話のような気がしてしまうんだなー。
割りと早い段階で彼らの存在する場所、存在目的には気がつきます。
静かな語り口の中にざわざわと彼らにいずれ来るべき未来へ予感を膨らませながら読みました。
この感覚がこの本のすばらしいところです。
って私が何も予備知識がなかったからかもしれないけど、苦笑
そして最終的に彼らの座標は大して自分と遠いところにあるのではなく、いずれ、それも大して遠くない未来にやってくるかもしれない場所にあることを静かに感じるのです。
んーどうしてこんな口調?笑
ともかく、この本は世俗から切り離され、私たち読み手にとっても世俗が覗けるのは主人公たちと同じ小さな窓(実際はたまにやってくるバザー?のレコードとか)しかなく、時代とかその舞台がよくわからない話になっているところが大きな魅力です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月8日
- 読了日 : 2012年10月13日
- 本棚登録日 : 2012年10月17日
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