南京の真実

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制作 : エルヴィン ヴィッケルト  John Rabe  平野 卿子 
iamgolgo13or007さん 政治史   読み終わった 

 南京大虐殺について『教科書が教えない歴史』③には「突如持ち出された虚報の『南京大虐殺』」という一文が載っている。南京では合法的な処刑は行われたが、その一カ月後に「虐殺」という「誤報」が流れたことはあったということ、虐殺を証明する公式資料は一つもなかったということ、そして敗戦後の東京裁判で突如として持ち出されたものであることなどが述べられ、「南京虐殺はこのように不可解な点の多い事件なのです」と結んでいる。たぶん南京大虐殺は政治的に作られた虚構だったとでも言いたいのだろうか。そうでなければ、この話を「教科書が教えない歴史」として掲載する理由が
わからない。
 で、本書は当時ドイツのジーメンス社南京支社長であったジョン・ラーベという人物の日記である。この日記は一九九六年十二月にニューヨーク・タイムズでされたもので、この日記の発見によってラーベは一躍「南京のシンドラー」と称賛されたということである。ラーベはナチの党員であり、当然のようにヒトラーの崇拝者であった。また、ラーベは日本人でもなく中国人でもない第三者であり、その意味では南京で起こった事実を見たままに伝えているといえよう。
 まずいことについては証拠は残さないし、隠滅もするし、否定もするだろう。たとえ不良行為を認めたとしても罪の軽さを主張するだろう。しかし、誰かがちゃんと見ているものだ。ところで、今、南京大虐殺を否定しようとする人たちは何のために何を隠したいのだろうか。

 ★★★★ 事実は小説より奇なり。手軽に見たい人は『現代』一九九七年十一月号に抄訳が載っている。

レビュー投稿日
2010年4月5日
読了日
2010年4月5日
本棚登録日
2010年4月5日
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