盲目的な恋と友情

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著者 : 辻村深月
ichigosambaさん 闇夜でtango   読み終わった 

*これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の親友の女。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。恋に堕ちる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、息苦しいまでに突きつける。醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書下し長編*
こ、怖いーーー!!その一言に尽きます!「恋」と「友情」の二部仕立てで、微妙な女心、独占欲、嫉妬、盲目的な愛の軌跡、などがじわじわと襲ってきます。二部の途中までは、さすが表現力が巧みだなあと思いつつも、まあよくある展開だなとのんびり読み進めていましたが、ラスト30ページからは鳥肌を立てながら一気に読破、で冒頭の感想であります。救いようのない、後味の最高に悪い作品ですが、同時に、蜘蛛の糸のごとく絡み合う女性特有の愛憎を見事に表現し切った作品でもあるかと。特に、留利絵と美波の関係性の描写が秀逸。表紙と題名も絶妙。レビューが低いのは、共感できる登場人物が少ないせいかな?

レビュー投稿日
2017年2月13日
読了日
2017年2月13日
本棚登録日
2017年2月13日
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