この著者のものの表現のうまさは、本当にすごいと思う。一種の官能小説のようでもあり、でもそれだけではけっしてなく、前回の1作目よりさらに内容がよかった気がする。誰でも少なからず過去を背負いながら生きていると思うが、この物語で出てくる人たちは、中でも重い過去を持っていて、このような話が書けるなんてすごいと思う。特に、2番目の圭の青春では、最後はかなり泣いてしまった。
ほんの少しのことがきっかけになって、人生が好転したり、逆に転げ落ちたりするんだろうと思うが、やっぱり後悔のないように生きていけたらと強く思わせてくれる。いろいろな面を持った本で、私はすごく面白いと思った。もっと読んでいたい気持ちになる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2008年6月20日
- 読了日 : 2008年6月20日
- 本棚登録日 : 2008年6月20日
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