フランス演劇の誘惑――愛と死の戯れ

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  • 岩波書店 (2014年1月18日発売)
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【新着図書ピックアップ!】シェイクスピア作品は手を変え品を変え日本でも繰り返し上演されている。もちろんイギリス演劇はシェイクスピアに限らないが、多くの場合入口となりやすいのではないか。それに対し、フランス演劇と言われて思い浮かぶのはなんだろうか。
モリエール、ラシーヌ、コルネーユの「三大劇作家」、いずれも「演劇黄金時代」17世紀の劇作家であり国立劇場コメディ・フランセーズの上演回数トップ3を占めている。「英語が「シェイクスピアの言葉」ならば、フランス語はモリエールの言葉と言ってよいかもしれない。」と著者が記すほど、演劇の言葉はフランス文化に根付き、今もその影響力は大きい。
本書は、17世紀から20世紀の内活躍した劇作家11名を挙げ、それぞれ一作品紹介している。三大劇作家はもちろん、小説家としても著名なユゴー、不条理演劇のベケットまで、その作品のあらすじ、上演された背景や魅力を、時に日本での上演についても触れながら読みやすくまとめている。
フランス演劇の紹介と同時に、演劇の魅力についても語られている一冊。

 An introduction to French theater history from 17th century (called the Golden-Age) to 20th century. Each chapter introduces the story line, time background, etc. of one play of a dramatist, symbolic of that age. It shows us not only the charm of French plays, but also why theatrical performance attracts us so.

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 新着図書つぶやき2013
感想投稿日 : 2014年3月10日
本棚登録日 : 2014年3月10日

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