高千穂遥の競輪を題材とした小説「グランプリ」を読了しました。
物語はGⅠの優勝者、賞金獲得上位の9人が出場し、賞金1億円をかけて年末に開催される「KEIRINグランプリ」への出場を目指す競輪選手たちのそれぞれのドラマによって描かれています。
登場する競輪選手も個性豊かで、冬場は地元を離れ別の土地で練習をする池松(北海道)見た目がチャラいスーパールーキーの穂苅(福島)小児喘息だった中学生の息子が自転車に興味を持ち出した綾部(東京)難病の妻を介護しながら現役を続けるベテランの八十嶋(山梨)デコトラ乗りの室町(愛知)元空手家の都賀(京都)祖父から続く親子三代の競輪選手だがアニメオタクの館(大阪)引退間近のベテランを師匠に持つ瀬戸(広島)オリンピックの銀メダリスト才丸(熊本)のそれぞれのドラマがリアルで読みごたえのある話でした。特に綾部親子の話は感動的でしたね。
競輪のCMで競輪を人生に置き換えるような表現がありましたが、まさにそんな感じですね。そういえば、自宅の近くの松戸や取手にも競輪場があったなあ。こんど覗いてみようかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年3月31日
- 読了日 : 2012年3月3日
- 本棚登録日 : 2012年3月31日
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