コミカルで生き生きしたタッチで描き出す、京都を舞台とした物語の主役はなんとタヌキ。
人間と天狗とタヌキの三つ巴の騒動が醸し出す、なんともきらびやかな可笑しさのなかに一貫して温かさが感じられるのは、主人公たちの愛らしい「毛深さ」ゆえか。
ともかく、『夜は短し歩けよ乙女』もそうだったけれど、無性に京都に行って散策したあと一杯やってみたくなるような、そんな作品。ああタヌキになりたい(笑)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年10月18日
- 読了日 : 2011年1月3日
- 本棚登録日 : 2011年1月3日
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