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竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)についてのigochanさんのレビュー


レビュー by igochanさん

 未設定  読み終わった  読了日 : 2011年12月01日  4  登録日: 2011年12月01日

吉田松陰・高杉晋作の生涯を描いた「世に棲む日日」を読んでから,司馬遼太郎にはまり,幕末シリーズ2作目として本作を読みました.

全体を通しての感想です.

竜馬は現代に例えると,イチロー+小泉純一郎+松本烝治という感じのスーパーマンです.

坂本竜馬の獅子奮迅の活躍ぶりはとても心に残りましたが,私は坂本竜馬をあまり好きになれません.

理由は,それらの活躍が彼のカリスマ性・天賦の才によってもたらされたような印象を受けるからです.
例えば,蘭語が全く分からないのにオランダ憲法をほぼ完璧に理解していたことや,五箇条の御誓文の原案を,独力で,一昼夜で作り上げたこと,口が達者ではないが人間的な魅力(?)により,勝新太郎や西郷隆盛を始め錚々たる顔ぶれに愛されたこと,いつ暗殺されてもおかしくないのに,大政奉還を達成させるまで暗殺されなかったことです.

きっと多くの努力をしてきたのでしょうが,彼の成果があまりにも常人離れしているため,自分の身に引きつけて考えることができていないのが,竜馬に好感を持てない理由です.

妬みをつらつら書いてしまいましたが,例えば,交渉術(相手の気をそらす,誰をも愛する)や発想力(議会制民主主義の提案,三菱商事の前身の前身の設立)など,参考にしたい点も数多くあり,とても楽しく読み進めることができました. レビュー登録日 : 2011年12月01日


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