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奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録についてのikenkaiyuさんのレビュー


徒然読書録»

けんいちが徒然に読んだ本棚です。 小説のほかに、スポーツ関係の本もよく読みます。

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録 1663人が登録 ★4.33

著者: 石川拓治  制作: NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班 
本 / 幻冬舎 / 207ページ / 2008年07月発売

レビュー by ikenkaiyuさん

農業   読み終わった  読了日 : 2011年11月12日  4  登録日: 2011年11月12日

無農薬のリンゴ栽培

リンゴ以外の野菜・果実は農薬がなくても栽培はそれほど難しくない
リンゴは大きさ・甘さを追及して品種改良を繰返し、
原始のリンゴとは全く違うものとなったため、害虫・病気に極めて弱い
近代の食用リンゴの歴史は農薬の歴史のようなもの

偶然手にした「自然農法」という本に感化され、無農薬栽培へ
妻が農薬に非常に弱い体質だったことも要因のひとつ

リンゴは普通は農薬散布を年に10回程度、
それを年に1回に減らしてもそれほど収穫量は落ちなかった
無農薬への見込みを持ったが、0回では虫・病気が大量発生
全く収穫がなくなってしまう

取り組みから6年は自然の食材を農薬の代わりとして試したが、
ほとんど効果なし。実が全く実らず収入なし
家財道具はあらゆるものを売り、冬は出稼ぎ

6年目に自殺を決意して岩木山に登ったとき、
山の木々は手入れされていないのに豊かなことに気づく
植物は自然の生態系の中で育てられるのに、
リンゴのみを育てることの矛盾

まずは土に目をつけ、大豆をまくことで微生物の多い柔らかい土にする
雑草は基本的に刈らない。害虫は増えるが、益虫も増える

これまでリンゴが虫と病気の被害にあったのは、木自身が弱かったため
肥料を与えた土、農薬で保護した木は抵抗力がなかった
自然の土、自然の生態系の中で育てることで、木に力がついた
台風で他のリンゴが落ちてしまっても、無農薬のリンゴは落ちなかった

"奇跡のリンゴ"は大きくはないが、甘く生命の力がつまっている
リンゴが序々に実をつけるようになり、多くの人が手助けしてくれることに
人もまた周囲の人の中で生きている、自分だけではない

農家がリンゴを"育てる"のではなく、"お手伝い"をする
職業「リンゴのお手伝い業」 レビュー登録日 : 2011年11月12日


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