日本の原発危険地帯

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  • 青志社 (2011年4月10日発売)
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感想 : 11

原発地帯の住民を取材した、鎌田慧さんのルポ。
国と電力会社の、嘘とカネまみれのやり口に愕然とした。福島の事故での東電の対応を見たら分かることだが、まあ胸クソ悪いことこの上ない。
欲にかられて、ろくに扱えもしないものを作って権力で押し付け、判断ミスやお粗末な運営や思考停止を棚にあげ、都合の悪いことは隠し、ばれたら開き直り、挙げ句の果てに責任放棄だ。
日本の大企業や政治家の中には確かにこういう人たちがいる。恥ずかしいし情けないし呆れるしムカつく。とにかくこれからは、既存の原発の安全対策を徹底する、事故や労働環境を隠さない、新しい原発は作らない、そのためにどうすればいいか考える。そうなるようにみんなで働きかけなくては。喉元過ぎれば忘れるんではなく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2011年4月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年4月13日

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