高速道路ファン手帳 (中公新書ラクレ 559)

著者 :
  • 中央公論新社 (2016年8月8日発売)
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本棚登録 : 83
感想 : 11
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「ファン」の目線って大事。マニアたちはダムにおいても大きな働きをしている。
ただ本書は幅広い目線にみちていて、勉強になった。

高速道は江戸というより古代の道に沿っていることについて、伊那谷の中央道(と木曽谷の中山道)を例に記述されたのは面白かった。
ほかにも、IC付近のラブホテルがインバウンドむけに改装されてきているという話は印象にのこったし、ハイウェイオアシスやSAPAのことも記述が充実。あるいは北欧の長大橋のことなども興味をもった。
ストック効果(いたずらになんでも積み上げるなということ)やストロー効果のことも考えさせられる。

法律上の種別についても忠実に記載していたし、標識とか、あるいは、東名と新東名のリダンダンシーとかも。
とにかく話題にみちていてひとつひとつが的確で、道路(政策)の入口としても良いのでは。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 土木・景観
感想投稿日 : 2017年11月20日
読了日 : 2017年10月
本棚登録日 : 2017年10月23日

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