限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書 941)

著者 :
  • 筑摩書房 (2012年1月10日発売)
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本棚登録 : 613
感想 : 58
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20年以上「限界集落」論が謳われている一方、いまだ消滅した集落はない(無論今後はわからないが)。今後は、家族内(親戚内)の関係が(今されているように)維持されるとともに、近隣地域とのかかわりが強化されたり、子孫のUターンが強化されたりすれば大丈夫だろう、とのこと。
加えて、国策発ではなく、地域(住民)主体の行動こそ、重要だということ。
周縁のほうが(中央にいるよりも)全体がよく見えるという指摘も面白いし、都会と地方は人口(年齢)分布で結びついた一体の社会だとの指摘もなるほどと思った。やや冗長だったが、良書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: まち・都市・地域環境
感想投稿日 : 2014年11月26日
読了日 : 2014年9月
本棚登録日 : 2014年11月26日

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