教えて! カンヌ国際広告祭 広告というカタチを辞めた広告たち (アスキー新書 169)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2010年11月9日発売)
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感想 : 24

広告業界以外の人間にも読みやすいであろう言葉の分かりやすさが良い。

それと、審査のプロセスなど外から覗けないカンヌ賞の様子を紹介してくれたのはありがたい。

海外の若者が、ホテルを取れなくても、ビーチで寝袋の中で寝るまでカンヌ賞を見ようとするところに、熱気を感じ、自分も絶対一度足を運ぼうと思いました。

ただ後半の考察部分が、若干薄い気がしました。

brand willはとてもいい言葉で、特にコトラーのMarketing 3.0を読んだ後なので期待していましたが、
著者が言っている「商品によるbenefit」があくまでも機能的benefitだという気がしていて、そしてbrand willと情緒的benefitとの違いが分かりづらかった。

そして最後まで、広告という枠から出ていないところは、広告と少し違う立場の仕事をしている自分から見れば、やや残念。

「ザ・広告」を長年携わっている方なので、広告への愛と真摯に考えようとする姿勢と、日本の広告マンに少ない「海外へ出なきゃ」という考え方には感心しましたが、
やはり、昔の人間だな、という気がとてもしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2011年2月16日
読了日 : 2011年2月16日
本棚登録日 : 2011年2月16日

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