日本会議の研究 (扶桑社新書)

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  • 扶桑社 (2016年4月30日発売)
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今更ながら、話題の本をやっと読んだ。

現閣僚の8割がこの関連団体に所属するとされ影響力が大きいだろうというのに、メディアでは断片しか報道されない。その団体の成り立ちや活動を、刊行物や証言等のエビデンスをとりながら、ファクトを積み上げていくことで論証していく。
現政権の動きの背景が少しわかった気になる。


読書メモ

1章 日本会議とは何か
皇室中心、改憲、靖国参拝、愛国教育、自衛隊海外派遣
宗教団体の多様性

2章 歴史
日本を守る会 生長の家
生長の家の学徒→民族派学生運動→日本青年協議会→日本会議の事務局
村上正邦
靖国神社国家護持法案の失敗
靖国問題の端緒は、政治と宗教

3章 憲法
生長の家の路線は改憲でなく反憲
最高裁長官が日本会議の会長へ

4章 草の根
地方発の草の根運動であるかのように擬態する。事務能力の高さ
2015/11/10 日本会議が主導する「美しい日本の憲法を作る国民の会」主催 武道館一万人大会
日本政策研究センター
全日本学生文化会議

5章 一群の人々
伊藤哲夫 日本政策研究センター代表 安倍総理のブレーン 生長の家が政治活動を停止したために日本政策研究センターを設立
百地章 日本大教授 憲法学者 静岡大学卒業
高橋史朗 明星大学教授 日本青年協議会を脱退表明後も幹部状態
第3のライン 生長の家政治運動

6章 淵源
安藤巖 長崎大学正常化運動 長崎大学学生協議会→全国学生協議会→日本青年協議会
鈴木邦男 早稲田大学学生連盟
理想世界100万部運動

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年5月2日
読了日 : 2017年5月2日
本棚登録日 : 2017年4月30日

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