この人の作品は好きじゃないけど、初めて泣けた。
主人公がついに婚約者を見つけて、真実を知って、本当に別れる時、泣けた。婚約者との過ごした思い出と一緒に、その時の感触やその時のせつなさやその時の空気まで思い出す、あの感覚。この小説の主人公がどうとかいう感情ではなくて、自分の経験のその感覚を思い出して泣けた。あの時の、あの感覚は、もう、二度と手に入らないだろうと知って悲しかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年10月16日
- 読了日 : 2014年10月15日
- 本棚登録日 : 2014年10月16日
みんなの感想をみる