ブラジル人の作家さんの作品を初めて読んだ。
これは凄い本だ。夢中になって一気に読んでしまった。
いくつかの宗教が信じられている文化の中で、一人の少年が生きる意味とはなにか?自分はなにを求めて生きているのか?夢ってなに?というテーマが旅する少年を通して語られている。
宗教じみた言葉で語られる人生の道しるべが、わかり難いようで、わりと率直に心にすとんと落ちてくる。
文体は童話のようだが、そのテーマは非常に深く、読む人の人生の物差しで意味合いが変わってくると感じた。
読む人の年齢によって、感情移入する登場人物も変わってくることだろうと思う。
世にある作品の根幹を濃縮して語ったような作品で、個人的にかなり衝撃的だった。
大変レベルの高い作品。凄い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月18日
- 読了日 : 2013年7月18日
- 本棚登録日 : 2013年7月18日
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