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幸福について―人生論 (新潮文庫)についてのRyoさんのレビュー


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良書だけが真に我々を育て、我々を啓発する。良書を読むための条件は悪書を読まぬことである。人生は短く、時間と力には限りがあるからである。

幸福について―人生論 (新潮文庫) 537人が登録 ★3.60

著者: ショーペンハウアー  制作: 橋本 文夫 
本 / 新潮社 / 365ページ / 1958年10月発売

レビュー by Ryoさん

哲学・思想・宗教   読み終わった  読了日 : 2011年11月02日  4  登録日: 2011年11月02日

ショーペンハウアーによる随筆「処世術箴言」の全訳。彼は人間の運勢に現れた差別の基礎となすものは3つの根本規定に帰着されると言う。その3つとは1.人のあり方、2.人の有するもの、3.人の印象の与え方であり、この3つそれぞれについて章をさいて説明している。
個人的には彼も最も大切だと言っている「人のあり方」の章と「訓話と金言」を読めばいいのかなと思う。
基本的にショーペンハウアーはペシミスティックな感じを受けるが、幸福論についても、人の一生を総決算する際に享楽して喜びによって勘定するべきではないと言う。幸福とはどれだけ災厄から逃れられたかだと言う。自分もたまに「幸福とは何なのか」と考える事があったが、そう言われると特に何の災厄のない今のこの状況が幸福なのかと思った。
またキケロの「全く自己自身に依存し、自己のうちだけで一切合財の具わった人ならば、完全に幸福ではないなどということはありえない」との言葉を引用して、人の本来有するものが多ければ、その人にとって他人の有する価値はそれだけ少ないはずだと言い、他人と共同関係を結ぶ為に犠牲を払ったりすることは意味がないとの言い切りも、人によって様々あるとは思うが、自分は受け入れられる気がした。やはり「群れに答えなどない!」 レビュー登録日 : 2011年11月03日


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