時代ミステリー小説。
上巻の伏線を無理なくつなげて真相解明しているのは見事です。
江戸時代ということで科学的検証ではなく証人の証言で解明していくことで、ご都合主義に陥っていないと思います。
それにしても、そこまで過去の事件の真相究明をするのかと思わないでもないですが、この追求姿勢が宮部さんらしいですね。
最後は恋愛物語となっていて感動的でした。
最後の一文を読み終えた後、悲劇の廃村に積もった雪が融け、花が咲き、動物がいて、その中に二人が仲良く幸せに暮らしている姿が目に浮かびました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年9月30日
- 読了日 : 2017年9月27日
- 本棚登録日 : 2017年9月16日
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