「いい写真」はどうすれば撮れるのか? ~プロが機材やテクニック以前に考えること

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  • 技術評論社 (2016年3月29日発売)
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再読。
写真を撮る時に、「自分がなぜそれを撮るのか?」を頭の中で整理できていると、写真を見る相手に対してより伝わりやすくなる。写真を撮るという行為は「自分の世界を追求する行為」とも言えるので、自分では分かっていても相手になかなか伝わらないこともある。そんな時自分が表現したかったもの、伝えたいことを言葉にしてみる。文章にして書き留めるのも良い。写真以外の方法で形にしておくと、自分の写真を少し冷静に見ることが出来るようになる。「自分の写真を言葉にしてみませんか?」


高級なカメラを使っても「いい写真」は撮れない。「何に向き合い、何を感じて、どのタイミングで撮るか?」はどんなに高性能のカメラでも教えてくれない。写真を撮る上で一番大事なことはシャッターを押す前にどれ位の準備が出来ているか。道具の準備はもちろん、重要なのは心の準備。人物撮影ならシャッターを押す前のコミュニケーション、風景なら気候の変化を観察しながらベストなタイミングを見つけていく。カメラを構えシャッターを押す行為は撮影という過程の1割に過ぎない。その前の9割が写真の出来栄えを左右する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション(教養書等)
感想投稿日 : 2016年10月14日
読了日 : 2016年10月14日
本棚登録日 : 2016年10月14日

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