不幸なる芸術・笑の本願 (岩波文庫 青 138-5)

著者 :
  • 岩波書店 (1979年10月16日発売)
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とりあえず、「笑の本願」のみ読み終わった。

「笑い」とは、なにか。
これこれ、こーいうのが知りたかった。
世の中はバカバカしいもので、ほんと、笑っちまう様な事だらけだけど、その「笑い」とは何なのか。そこをちゃんと考えさせてくれる。考えなくちゃあ、仕方がない。

柳田の文体として、「はいこれ、はい、知ってるっしょ?」っていう感じが否めなく、ときに置いてきぼりになりそうになるが、そこを乗り越えるとよく分かる。
実によく分かる話。

「笑の本願」は
自序
笑の文学の起源
笑の本願
戯作者の伝統
吉右会記事
笑の教育
女の咲顔
からなる。

特に「女の咲顔」は、泣ける。
男だろうと泣ける。

「願っていなかったとは言うことができない。」
「言うことができない」て。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 柳田国男
感想投稿日 : 2012年7月28日
本棚登録日 : 2012年7月28日

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