第40代アメリカ大統領ロナルド・レーガンの評伝。大統領に就任するまでの来歴にページの半分以上を費やしており、彼がなぜ「小さな政府」を提唱するに至ったかがわかりやすく書かれている。その一方で「強いアメリカ」(軍事増強)という相反する政策を唱えた矛盾について、俳優出身という経歴の彼自身がアメリカの矛盾や二面性を体現していたという伝にはおもわず納得してしまいそうになる。レーガンが繰り返し「丘の上の輝く町」と形容したアメリカの理想像は、日本的文脈に置き換えるとさしずめ「坂の上の雲」になるのだろう。
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2011年12月31日
- 読了日 : 2011年12月29日
- 本棚登録日 : 2011年12月29日
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